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菅田将暉・小松菜奈共演映画、 溺れるナイフ の見どころ、役どころ

2020年3月20日に熱愛が発覚した菅田将暉さんと小松菜奈さん!
そんな菅田将暉さんと小松菜奈さんが共演した映画、「溺れるナイフ」。

その溺れるナイフの役どころや見どころに迫ってみたいと思います!

菅田将暉・小松菜奈共演、「 溺れるナイフ 」ってどんな映画?

 映画『溺れるナイフ』は、ジョージ朝倉の同名漫画を原作とする、海辺の田舎町を舞台にした10代の恋愛を描く映画です。人気ティーンズモデルの夏芽は、父親の仕事の都合で東京から海辺の田舎町「浮雲町」へ引っ越して来ます。田舎の純朴な雰囲気に馴染めずにいましたが、同じクラスの長谷川航一朗(コウ)の不思議な魅力に惹かれ始めます。この土地の神を守り続けて来た一家の息子、コウはこの町では誰よりも自由で、輝き、夏芽の目にはまさに神様のように映るのでした…。

 コウもまた、都会からやって来た飛び抜けて美しい少女である夏芽に惹かれます。二人の距離は近づいていき、お互いにとってかけがえのない存在になっていきます。「二人でいれば無敵」、そんな時間を過ごす二人でしたが、夏祭りの夜、ある事件に巻き込まれてしまいます。お互いに絶大な信頼を置き、無敵であったはずの二人の絆はプツリと切れ、これまでの輝かしい日々を消し去ろうとするように別々の高校時代を送ることになりますが…。

「 溺れるナイフ 」 の菅田将暉、どんな役どころ?

 この映画で菅田将暉さんは、神々しいほどの輝きを放つ少年「長谷川航一朗(コウ)」を演じます。土地の神を守る一家に生まれ、学校の中でもみんなから一目置かれる存在です。「この土地の自然、すべてが自分のものだ」と自由奔放に生きています。「人が入ってはいけない神様の海」とされている海で自由に泳ぐ姿は息をのむ美しさで、小松菜奈さん演じる夏芽が一瞬にして心を撃ち抜かれてしまうのも納得です。夏祭りの日の事件を機に、自分が非力であることを知り、その無力感を打ち消すかのように悪い仲間たちと遊びほうける日々に。

「 溺れるナイフ 」 の小松菜奈、どんな役どころ?

 この映画で小松菜奈さんが演じるのは、東京のティーンズ誌で活躍するモデルの夏芽。父の仕事の都合で引っ越して来た転校先ではファンの女子中学生から黄色い叫び声が上がるほどの人気です。田舎町では完全に浮いてしまうような美貌の持ち主で、新しい場所に馴染めずにいます。ですが、自分にも手が届かないような輝きを放つコウに出会うことで、「彼に追いつきたい」とさらに上を目指すことに。自分の居場所がないと感じ自信のない夏芽、夏の日の事件でプツリと糸が切れたように無気力になっていく夏芽、またそれを取り戻すため足掻く夏芽、その姿を小松菜奈さんは見事に体現します。

菅田将暉・小松菜奈共演、「 溺れるナイフ 」の見どころはどこ?

 この映画の見どころは、何と言っても主演二人の輝かしさです!特に、神のように輝く存在として、ヒロインの夏芽に「私の神さん」と言わしめるコウを演じる菅田将暉さんの輝きはまさに神がかっています。小松菜奈さんは、夏芽がモデルとして活動するときに見せる儚い美しさと、自信を失って一人とぼとぼと歩いている姿とのギャップが大きく、撮影当時の小松さんはまさに夏芽を演じる旬な存在だったと言えるでしょう。


 また、この映画は、原作の漫画とともに「輝く神のような存在の男の子(コウ)を見つけてしまった女の子(夏芽)」を主体に描かれますが、ポイントはコウの方でも夏芽のことを「手の届かない高みにいる存在」と感じていることです。お互い、相手に届きたい、失いそうで怖い、そんなギリギリの感情で相手を求める恋愛は、観る者の心を強く揺さぶります。
 そしてこの映画は絶望を乗り越える二人の再生の物語でもあります。クライマックスで二人が選んだ選択は、見終わった後の観客の心にチクチクと痛みを残すはずです。夏の海と、二人の美しく、儚く、底から湧き上がるような強さがいつまでも心にじんわりと残り、何度も反芻してしまうような映画です。