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東京オリンピック競歩50km代表鈴木雄介選手。

50km競歩で東京オリンピック代表内定をしている鈴木雄介選手。

そんな鈴木選手が一躍脚光を浴びたのは2015年3月、20km競歩で世界記録1時間16分36秒を樹立したときです。
この世界記録は2020年の現在も破られていません。

そんな鈴木雄介選手の出身はどこなのか?経歴やプロフィール、東京オリンピック代表内定までの道のりは?

また、陸上長距離界では厚底シューズのことが話題になりましたが、鈴木選手が使用しているシューズは?

今回は“世界一速く歩く男”鈴木雄介選手の詳細をまとめてみました。

鈴木雄介選手のプロフィール。出身地や出身高校は?
鈴木雄介選手は石川県能美郡辰口町(現能美市)の出身です。
石川県能美市は、全国でも競歩が盛んな地域であり、能見市出身者や練習拠点を置く選手が次々と日本代表に選ばれており“競歩王国”とも呼ばれます。

辰口市立辰口中学校を卒業し、石川県立小松高等学校、順天堂大学と進学し、大学卒業後から富士通に所属しています。

血液型はA型。身長は170cmで体重は58kg。

鈴木雄介選手選手の戦績は?世界記録も樹立している?
中学時代から、陸上競技を始め、3000m競歩12分42秒34、5000m競歩21分48秒49と中学最高記録をマークするなど当時から頭角を現していました。3000m競歩の記録は現在も破られていません。

高校時代では、高校3年時に全国高等学校総合体育大会にて5000m競歩で優勝し、世界ユース陸上競技選手権大会に出場するなど順調に成長を続けます。
大学は順天堂大学に進学します。大学時代には、現在富士通で指導を受ける今村文男コーチに出会いさらに進化を遂げます。
大学1年時の世界ジュニア選手権大会の10000m競歩で銅メダルを獲得。
大学4年時には世界陸上ベルリン大会20km競歩に同大会初出場するも42位。

2010年に大学を卒業し富士通に入社します。
2011年世界陸上テグ大会にて8位入賞、この大会での成績が日本陸上競技連盟の選考基準を満たし、2012年ロンドンオリンピックに内定します。しかし、ロンドンオリンピックでは力を出し切れず36位。
2013年の世界陸上モスクワ大会では2大会連続の入賞を目指すも12位。

日本国内の大会では日本選手権2011年、2013年、2014年と20km競歩で優勝するなど日本では第一人者となっていたが、国際大会ではなかなか結果を残せずにいました。

そんな中2015年の全日本競歩能美大会にて、1時間16分36秒の世界新記録を樹立します。この記録は2020年の今もなお破られていません。世界記録保持者となるのは、日本男子選手では50年振りとなる快挙でした。

世界王者として挑戦した2015年の世界陸上北京大会では11km地点で途中棄権してしまいます。
その後、“グロインペイン症候群”を発症し、この日から2年9カ月も実践から離れます。

“グロインペイン症候群”では、ランニングや起き上がり、キック動作など、腹部に力をいれたときに股関節周囲の鼠径部に痛みが生じ、1度なると治りにくいのが特徴のようです。

実戦から離れている間、先の見えない戦いに自暴自棄になり、駄菓子等を食べてしまい体重が6kg増加したようです。
さらに、日本陸上競技連盟の強化費約30万円を治療費の不正申請した事が判明し2017年10月1日~2018年3月31日迄6か月間登録会員資格停止処分を受けました。

2018年に試合に復帰します。

2019年の全日本競歩能美大会20km競歩は4位で世界陸上ドーハ大会の切符を逃してしまいます。しかし、同年の日本選手権の50km競歩を3時間39分7秒の日本新記録で優勝し、世界陸上ドーハ大会に50km競歩としての切符を得ました。

2019年世界陸上ドーハ大会は4時間4分20秒で、悲願の金メダルを獲得しました。
鈴木雄介選手がオリンピック内定を決めるまで
2019年に世界陸上ドーハ大会にて4時間4分20秒で優勝したことにより、東京オリンピックに内定しました。

世界陸上ドーハ大会以前は20km競歩が専門の選手でしたが、同大会の20km競歩の出場権を逃し50km競歩で金メダルを獲得したことで50km競歩での出場権を得ました。

20km競歩で出場の選択肢もあったものの、世界陸上ドーハ大会20km競歩で山西利和選手が優勝し代表内定したこともあり、「山西が20キロ競歩で金を取ったことで、2人で取り合うのは競歩界にとってデメリット」と50km競歩に出場する意思を固めたようです。

鈴木雄介選手の注目ポイントはどこ?
鈴木雄介選手は、世界陸上ドーハ大会50km競歩で金メダルを獲得しました。
さらに、好調を印象づけるように2020年の元旦競歩大会で大会新記録の1時間20分1秒で優勝しました。

東京オリンピックの50km競歩では金メダル最有力候補といえます。
2012年にもオリンピックに出場しましたが、そのときは32位と実力を示せなかったため、今年は自国開催で雪辱を晴らすことに燃えていると思います。

また、世界陸上ドーハ大会20km競歩で金メダルを獲得した山西利和選手も東京オリンピックで20km競歩代表内定しており、競歩のダブル金メダルが期待されます。

鈴木雄介選手は過去に情熱大陸に出演した?その時の密着内容は?
情熱大陸が放送されたのは2015年8月23日です。

2015年の3月に20km競歩の世界記録を樹立し、“世界一速く歩く男”となり、時の人となった鈴木選手の世界陸上北京大会の金メダルをかけた戦いに密着しました。

日本大会では成績を残せているものの、世界陸上やオリンピックなどの世界大会ではまだ目立った成績が残せていないため「世界記録は意味が無い。世界大会で金メダルを獲って世界一」と鈴木選手は言っています。

鈴木選手は最高ランクの選手の証でもある強化費1000面円が与えられている選手のため、プロ意識も素晴らしく、自分で決めたルールを守り生活を送るストイックな生活をしています。
食生活は朝連後に自らの昼食を用意し食す、そして昼間炭水化物をほとんどとらず、そのかわり納豆は超がつくほど大好きで毎食欠かさず食べているそうです。
また、普段の家事仕事でもストレッチを行っているようです。

情熱大陸放送同日の午前中に世界陸上北京大会の20km競歩が行われ、金メダル最有力候補選手として注目されていたものの、鈴木選手は11km地点で途中棄権しました。

鈴木雄介選手が使用しているシューズは?愛用しているのはどこのブランド?
鈴木雄介選手が使用しているシューズはミズノの“WAVE EMPER”です。

“WAVE EMPER”は市民ランナー向けのシューズで膝への負担を考えて靴底を厚く作られており、ねじれる動きもしやすい構造となっています。
足を覆うアッパー材は、通気性・速乾性に優れた“ダブルラッセルメッシュ”を使用しています。
競歩は50km約4時間の長丁場の競技のため、通気性・速乾性がとても重要です。

側面にはミズノ独特の工夫であるダイナマイトの防暴シートにも使われるほどの糸“イザマス”を用いたテープが使用されています。
競歩は、両脚が同時に浮いてはならないというルールがあります。
そのため、かかとをついてつま先へ抜けるまでの接地時間が長く、疲れてくるとどうしても接地が悪くなります。前後を固めても圧迫感がでてくるので、ブレを止める位置につけています。
靴ひもと合わせて適度なフィット感をにより、足の横ブレを軽減しました。

また、靴底面は“スポンジセパレートソール”というなめらかな作りのものを使い、路面の凹凸に引っ掛かりにくいようになっています。

20km競歩の山西利和選手も同じ“WAVE EMPER”を使用していますが、靴底にはスパイクのような硬い突起の“G3ソール”を採用しているようです。

50km競歩は20km競歩に比べるとペースが遅いため、スパイクのような硬い突起で蹴っていると筋肉に負担がかかるため、なめらかな作りのものを使っているようです。